三重県伊勢市の朝熊山にはかつて東洋一といわれたケーブルカーがありました。
しかし戦時下の物資不足のため、軍にレールなどを徴集され廃線になってしまいました。
朝熊山登山鉄道は朝熊山山頂の金剛證寺へ参拝客を運ぶための鉄道でした。
室町時代から、「お伊勢まいらば朝熊(あさま)をかけよ、朝熊かけねば片参り」と言われていて、お伊勢参りをした人々は朝熊山にも登ったのでした。
今は伊勢志摩スカイラインが通っていますので、山頂まで車でいけます。
ケーブルカーの需要はありませんね。
既にケーブルカーは廃線になっていますので、跡地が残っているだけです。
軌道内は非常に荒廃しており危険です。
ところどころに、猪かなにかの足跡や糞を確認しました。運が悪ければ遭遇する危険性もありますね。
麓に駅跡も残っていますが、私有地内ですので入ることは遠慮しました。
途中から軌道に入って山頂駅を目指しましたが、通れない場所がありましたので途中で断念して、山岳道から回り込んで山頂駅に到達しました。
麓側の駅跡地。駅は無く、階段だけ残っています。土地の所有者の方がヤギを飼われているようですね。
登山道とケーブルカーの交差する地点にある、ケーブルカーを紹介する立て札です。
立て札のある橋から麓側を眺めた写真です。眺めはとてもよいですが、線路跡は草に埋もれていてよくわかりませんね。
軌道に降りてみました。線路は無く、石だけが残されています。非常に荒れていて歩きづらいです。少し歩くとトンネルが見えてきました。
トンネルの麓側と山頂側です。中は薄暗くて気味が悪かったです。
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